原発災害

事態は最終的な局面に達したのでは? もはやリスクなしには収束不能のような気が。使用済み核燃料を格納するプールが干上がり、ウランが剥き出しになった状態では、数日や数週間単位で発散される放射線が減少する可能性なんて理論的にはないはず。当事者には申し訳ないが、決死隊を送り込み、鎮火と注水に踏み切るしか、局面を打開する方策はないのでは? ここまで危機が長期化したのは、東電だけでなく政府の責任も大きいと考える。トラブルが起きた時点で、高価だからという理由で未練を残すのではなく、第一原発廃炉にする決断をすべきだったのでは? 浪江町の 900 人に上る不明者は 20 km に取り残されたまま。見殺しなのか。日経の記事にもあったが、地震が起きた段階では天災だが、いま推移している状況は人災以外にありえない。ひどい。現段階で鎮静化すればまだ市町村の再建も容易だと思うが(おそらくいま原子炉外に放出されている放射性物質は 3H や 131Iなど半減期のごく短いものだと推察されるので、汚染は長引かないはず)、燃料棒からさらに危険な放射性物質が流出しないという保証はない。いまの当事者の対応を見ているとまるで火山が噴火したからどうしようもないと言っているようなもの。安全? 安心? 笑わせる! 制御できてこそ技術のはずでは? いずれにしろ、この出来事は大きな曲がり角だ。日本にとっても、自分自身にとっても。