ゆりかもめに乗って

昨日の話をしよう。いろいろあった。朝出社すると会社が停電だった。どういうことやねん! 昼から出張予定だったが、急遽予定を早めることに。東京ビックサイトで催されている展示会に行くつもりだったのだ。今週の実験が台無しになり少しばかりの落胆を抱えて、電車に揺られる。そして浜松町で降りたのだが、地図に視線を走らせても目的の駅がない! 「ゆりかもめ」と「東京モノレール」を間違えた! こちらに来て10年がたとうというのに、路線をさっぱり覚えとらん・・・。気を取り直して、新橋から「ゆりかもめ」に乗り込む。「国際展示場正門」まで20分間ほど。天気が良く、和やかな気分に。展示会は東京ビックサイトの「東」エリアで。ナノテクや高分子化学などの企業が製品についての宣伝を目的に集結。こういう催しに来たのは最初だったのだが、けっこう楽しかった。大手企業はブースに見目麗しきコンパニオンを侍らせており、つい視線が吸い寄せられるが、名刺をぶら下げた状態でお声掛けするわけにもいかず(真っ当なひとばかり働く会社にいるのです)、「That's 理系」的な男衆と真面目に情報交換いたしました。4時間ほどグルグル見回ると、さすがに目が回ってきたのでなぜか点在する「Family Mart」で噂の「俺のエクレア」を食した。旨いッす。でも 600 kcal もある・・・。事実少し太った気が・・・。しかし、「国際展示場正門」というだけあっていろんなことが分かる。スペイン語だかポルトガル語だかでコンビニの店員にまくしたてるおっちゃん。その横でなぜかクッキーをレジのお兄さんにあーんと食わせる嫁はん。突然もんどりうって倒れるメタボなサラリーマン。帰りは「豊洲」経由で有楽町に出た。行きとは情景が一変し、閑散としていた。『インディヴィジュアル・プロジェクション』の解説で東浩紀が活写した風景そのままのような気がした。荒野。悪くないね。16:00台のTXに乗ると、北千住で地上に出ることに夕陽に出くわした。茜色の光を浴びながら電車に乗るのはすばらしい。学生のときは毎日でもそういう暮らしができていたわけだ。贅沢なわけだ。とりあえず、そんな話でした。

インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)

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