「日本人をやめる」10の方法(2)

お題について、具体的なことをなんら記述しておらなかったが、ひとつ教訓じみたテーゼを挙げたい。
「自分だけを信じろ」
老若男女を問わず、人間というのは自分本位。とくに義務感や責任感の欠如したひと(年齢を重ねると増える)は、自分の利得になるように発言し行動する傾向がある。他者は利用するために存在すると考えるひとがほとんどだということに、(薄々感じていたけれど)ようやく納得できた。
だとしたら、その現状を逆手にとって、自分の思い通りに状況を操作しよう。そういう行為を social engineering と言ったりするようだ。それをやるためには他者の癖や弱みをいかに迅速に集積しなければならない。それらの情報を利用して機先を制したり虚を突くことを繰り返せば、かなり優位に情勢を形成できる。cold reading とよく言うが、しぐさや言動に注意を払えば、他者の行動パターンを見極めることは意外とできる。ようは、他者の自由にさせないように、きっちりと線を劃しておけば、日本人特有のあいまいな同意や責任逃れを防ぐことができるのだ。線を劃すことが難しいというひとは、ミシェル・フーコーを読み、権力の所在について知ろう。権力はそもそも「ある」ものでなく、関係者から「与えられる」ものなのだ。だから、こちらが『権力』を与えないようにすれば、そのひとはだたの「ひと」なのだ。この方法論は意外と重宝する。まあ、「腹の見えないやつ」と言われても大丈夫なぐらいの図太さは必要ですが。