10年目の期首
2011年度が来た。2002年に入社して、もう10年目。丸9年間、会社に勤めた勘定だ。「03.11」以後、価値観が変わった、と言った。それだけでなく、僕を取り巻く環境も変わった。もうネンネじゃいられなくなった。空間配置を見定めるとか、そういうことが問題になるような季節はとうに過ぎ、自分がなにをしなければならないのか、なにをしたいかといった子どもじみた問いで誤魔化すことなく、真剣に考えなければならなくなった。端的に言うと、自分で考えないと仕事ができなくなった。それだけではない。博士号を取るという目標もある。想像していたより困難を伴うことが徐々に明らかになってきて、重圧を感じるようになった。それに、自分の欠点も、身にしみて分かるようになってきた。僕の悪いところは、やりきることができない、やり遂げる集中力がない性格だ。G 教授にもそう指摘された。Y 課長もそう思っているだろう。すぐに飽きてしまう。それをなんとかしなければ、ないも変わらない。どこにも行けない。中心に確固たる意志を据えてやっていく最後のチャンスだ。自分の人生なのだ。どのように掴み取るかは、自分の意思次第だ。
トーマス・クーン『科学革命の構造』を読み終えたあと、ミシェル・フーコー『監獄の誕生』に手をつけようとしたのだが、難解すぎて一時撤退を決意。浦賀和宏『萩原重化学工業連続殺人事件』を読み終え、高橋昌一郎『理性の限界』を読んでいる。
2週連続で大阪に行った。1回目はクルマで。2回目は出張で。いろんなことを思い知ったので、のちほど気持ちと頭の整理がともどもついたなら、まとめようと思う。
- 作者: ミシェル・フーコー,Michel Foucault,田村俶
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理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
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