今日の天啓

帰り道、KJ 部長と電車に乗った。
「特許はちゃんとやってんのか?」「いや、むずかしそうで・・・」「お前考えてから実験やれよッ」
ハッとした。またアイテムについても、
「早くパートナーを見つけないと。早くしないとダメだ」
と言われた。目が覚めた。意識が分裂してるだとか、実存が乖離しているだとか、そういった学生ッぽい感傷に浸っている場合なのか?
とは KJ さんは言わなかったが、おそらく感じているはずだ。つまり、いまのお前には妥当性があるのか、と。
妥当性・・・。欠如してる。
妥協するのは得意中の得意で、縛られるのが苦手。すれで押し通してきたのですが、仕事の厳しさをはじめて感じました。
いままでいろんなひとたちと邂逅してきたが、これほど仕事に対して自意識を重ねられるひとに出会ったことがない。
H大の S 教授や N さんは自我に殉じているから、僕にも共感できる部分が多く、
普通に尊敬できるのだが、KJ さんは完全に「現象学的」だ。寄り添う信念や思想がない。
「現実主義」という描写がふさわしい。浪漫を追い求めない。
かといって冷たいわけでもなく、とにかく僕がこれまで出会ってきたひとにはいないタイプだ。
世迷言を言ってる場合ではない。これは変わるチャンスにちがいない。真剣勝負をするときが、いま、来たのだ。
やるしかないでしょ。