断片的な感想(1)

今週からエリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』を読んでいる。まだ結婚する前の嫁はんにねだって買ってもらった記憶がある。それから10年に渡って「積ん読」状態だったが、ようやく文字に目を走らせるに至っている。画一的な生産・流通・販売システムは生活を歪めているという強い主張が感じられる(日本でも同様な「ファスト化」が起きていると三浦展の『下流社会』で紹介されている)。産業とは効率的に商品なりサービスなりを消費者に提供する営為を指すわけでは、それが消費者本位なのかという点が問題であり、一部の経営者が弱者を骨抜きにして搾取しているだけではないのか、という告発がなされているわけだが、実際どうしたものか。アメリカですら反対の声が圧殺される現状で、「うなずき合い」がまかり通る日本ではなにができるのか。そんな青臭い思いを書きなぐりつつ、STRUNG OUT 『Blackhawks over Los Angeles』を聞いています。かなりスキッとします。

ファストフードが世界を食いつくす

ファストフードが世界を食いつくす

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

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Blackhawks Over Los Angeles

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